フジロックの醍醐味は色々あれど、その内の一つはキャンプだと思っています。
はっきり言ってしまうと、ホテルに泊まる方が楽は楽かもしれません。
キャンプ派の私ですらそう思います。
設備は整っているし布団も風呂もあるし空調も完備なので、一日楽しんだらホテルに帰って風呂に入って疲れをとって寝るのがいいとすら思っています。
だがしかし。
せっかく「アウトドア」な雰囲気を楽しむのであればやっぱりキャンプかな、と。
キャンプのいいところは、いちばん会場に近い。しかも安い。
これです。
なんたってフジロックの会場内に泊まっているんだから近いのは当然です。
一番近いホテルだと苗場プリンスホテルになりますが、ここは抽選ですし他の会場周辺の宿泊施設も会場からは割と歩くことになります。
しかも早々に予約で埋まってしまうので、そうなると泊まりで参加するならキャンプという選択肢になるでしょう。
テントを張って寝泊まりする、という本当にそれだけなのになぜか気分が上がる。初心者ならなおさらワクワクしてきます。
やってみると結構楽しいもんですよ?
Contents
テントの設置場所はどこがいい?
テントを張るのはキャンプサイトになります。
フジロックの会場内のどこでも好きなところにテントを設置できるわけではありません。
なお、ムーンキャラバン、ピラミッドガーデンでもキャンプはできますが、
- ムーンキャラバン・・・オートキャンプ施設のためムーンキャラバンのチケットがが必要
- ピラミッドガーデン・・・オフィシャルツアー利用者専用のキャンプサイト
となっています。
ここでは通常のキャンプサイトを対象に進めていきます。
テントを張るのにベストな設置場所は、
- 入り口近く
- 平地
- 木陰
これです。
ただし、そんないい場所は初日から来ている人、ではなく前夜祭から来ている人に取られています。
いい場所は早い者勝ちなのでこれは仕方ありません。
朝、日が昇ると暑さで目がさめるのでなるべくなら木陰がいいのですが、せめて平坦な場所にテントを張りましょう。
平地が無いのであれば斜めになったところにテントを張ることになりますが、流石に寝心地は悪いです。
または先に帰った人の場所にテントを移動するとかですかね。
フジロックの2日目が終わると土曜までの参加者が帰るのでポツポツと空きができます。
そこを狙ってテントを移動するのもいいと思います。まぁ、面倒ですけどね(笑)。
最近のちょっとしたオススメは、オアシスの裏手近くです。
実をいうとキャンプサイト〜オアシスへのショートカットができる場所があります。
ここにテントを設置すればわざわざ入場ゲートまで行く必要も無いというわけです。
ただし、この位置は夜の12時で閉鎖されてしまうので注意してください。
フジロックのキャンプで欠かせないアイテム
絶対に必要なのはテントです。これがなければ野宿になります。
「野宿上等!」
と考える人もいるかもしれませんが、夏の新潟の山奥は寒いです。
そんな中で星空に抱かれて眠るなんてロマンチックなことは、たぶんできません。
また、フジロックは雨が降るフェスとしても有名なので寝袋だけ持って外で寝て雨に降られたら大変ですよ。
テントを張ったら、中にはマットを敷きましょう。
これが無いと薄いシート一枚を隔てているだけなので寒いし居心地も悪いし、当然寝心地も悪いです。
「雨風がしのげればいいだろう」と思わずに用意しましょうね。
前述した通り寒いので寝袋もあった方がいいですね。
ただし、日が昇ると暑さで目がさめるので、寝袋は逆に暑くなるかもしれません。
ついでに片付けるのが面倒だ、ということもあります。
そういう人は膝掛けみたいなものや大きめのバスタオルを掛け布団代わりに使うといいでしょう。荷物もかさばらないですからね。
テント内を照らすランタンの様なものがあれば便利ですが、ライトで代用してもいいでしょう。
もし夜中にテント内でライトを片手で持って荷物を探すのであれば、ちょっと面倒なのでテント内に引っ掛けられる工夫をするといいですね。
スマホのライトでもいけないことはないですが、やはり不便です。
そんなに高くもかさばりもしないので1個くらい用意しておきましょう。
あとは防犯として鍵を付けておきましょう。
いくら犯罪率の低い日本とはいえ、クタクタになってテントに帰ってきたら荒らされていた、なんてこともあるかもしれません。
簡単な南京錠で十分なので用意しておきましょう。
鍵付きの南京錠の方が防犯性が高いですが、私はダイヤル式を使っています。またはボタン式が楽ですね。(鍵を落とす可能性もあるので)
ちなみに私はテント用とカバン用に2つ持っていきます。
ついでに、目印になるものがあると夜中に帰ってきた時も自分のテントが分かりやすいです。
私が初めてフジロックへ行った時、お隣のテントは
「うなぎ」
と書いてあるノボリを立てていました(笑)。
・昔の携帯の画像フォルダに入っていました。
テントにつけておく目印は無くても何とかなりますが、その場合は自分のテントがどの辺にあるかをよく確認しておきましょう。
- どの位置に設置したか
- 周りのテントはどんなのがあるか
- 通路に数字が書いてあるので覚えておく
等の確認はしておくべきです。
テントの設置に料金はいるの?
必要ありません。
というかキャンプをするならキャンプサイトのチケットが必要となります。(¥3,000)
これがキャンプサイトの料金ということになりますね。
キャンプサイト内なら基本的にどこにテントを張ってもOKというわけでもないです。
例えば通路のど真ん中は流石にダメです。当たり前ですが。
そしてキャンプサイトはゴルフ場となっています。
バンカーやグリーンの上は設置が禁止されているので気をつけてください。
もちろん女性専用エリアに男性がテントを張るのは当然NGです。
どうやってキャンプ用品をフジロックに持っていく?
手持ちでも宅急便でも、どちらでも構いません。
私は宅急便で送りますね。荷物がかさばりますから。
大きいリュックでテントを持って行く人もいますけど、移動が大変なので宅急便で送って会場で受け取るのがいいと思います。
受け取りも時間帯によっては混むかもしれませんのでご注意を。
私は朝一で越後湯沢についてシャトルバスで会場に向かうので、それほど混み合った経験はありませんけどね。
フジロックで使うならどんなテントがいいの?
一人で参加するなら1人〜2人用のごく普通のテントで十分です。
もちろん広い方が居心地はいいんですけど、基本的にテントに帰ったらあとは寝るだけです。無駄に大きいものを使う必要はありません。
ホームセンターでも売っているので持っていないのであればちょっと見てみましょう。
またはアウトドアショップで店員さんに、
「フジロックでキャンプをしたいんですけど、どんなのがいいですかね?」
と聞いてみるのもいいと思います。
最近はアウトドアショップでも夏フェス向けにキャンプ用品を販売しています。
しかも店員さんはアウトドアに関してはプロなので、きっと丁寧に教えてくれるはずです。
女性の一人キャンプなら「女性専用エリア」が安心
一人で参加する女性もいらっしゃるでしょう。
でも普通にテントを張っていたら防犯上心配なのもわかります。
フジロックのキャンプサイトは「女性専用エリア」があり、しかもキャンプサイトの入り口近くという、結構いい位置にあるんですよ。
心配な方は女性専用エリアにテントを張りましょう。
当然埋まっていたらテントの設置はできませんのでご注意を。
フジロックでキャンプ用品のレンタルはできる?
※オフィシャルツアー&ピラミッドガーデンを利用のプランならレンタルもできますが、人気のプランなので抽選となります。
基本的にフジロックの会場ではキャンプ用品のレンタルのサービスはしていません。
だからキャンプ用品は自分で持ち込まなければなりません。
なので、もしテントを持っていないのであれば購入する必要があります。
「とりあえず行ってみたいけどテントをわざわざ買うのもなぁ・・・」
と思っている方は誰かから借りるという手もありますね。
もしテントを持っている友人知人がいない、でも初期費用は抑えたいというのであれば「そらのした」でレンタルしてみましょう。
テントのみならずマットもイスも、雨具やトレッキングシューズまでもレンタルできるので、一気に揃えたいのであればちょっとのぞいてみてはいかが?
フジロックでキャンプするとして、風呂はどうしてんの?
フジロックの会場には
- シャワー
- 苗場温泉
の二つの施設がありますので、どちらかを使えばいいでしょう。
また、会場外にも浴場施設はあるのでそちらを利用するのも可能です。
ただし、時間帯によってひっじょ〜に混みます。
特に朝起きてから入るとなると激混みです。
一番空いてる時間帯は昼過ぎなので、時間に余裕があればこの時間帯に入ることをオススメします。
ちなみに私はいつも朝方入っていますね。
夜中まで1日中楽しんで「そろそろ寝るかな」というタイミングで入るんですね。
それでも結構混んでるんですよ。
そうなると入って出るまでに大体夜が明けていることがよくあります。
それでも朝起きてから入るよりはだいぶマシなのでこのタイミングで入ります。
一風呂浴びてから寝たほうが疲れも取れますしね。
キャンプで何か困ったことがあれば「よろず相談所へ」
「キャンプが初めてで心配だ」という人はキャンプサイトにある「よろず相談所」であれこれ聞いてみるのもいいですね。
基本的には自分で全部やる姿勢が大切なんですけど、何かしら困ったことは起こるものです。
そんなどうしようもなくなった時はキャンプサイト入り口にあるよろず相談所へ相談しましょう。
私が初めてフジロックへ行った時、懐中電灯の電球が切れるという憂き目にあいました。でもよろず相談所で新しい懐中電灯を購入するなんてこともできました。
ちょっとしたキャンプ用品(テントのペグなど)も売っていますので、何かあったらよろず相談所に行ってみましょう。
フジロックでのキャンプのまとめ
- テントの設置場所のオススメは「平地」、「入り口近く」、「木陰」
- 必要なアイテムは、
「テント」、「マット」、「寝袋(又はそれに準ずるもの)」、「鍵」
※余裕があれば目印になるものを持って行こう - 料金はキャンプサイトチケット¥3,000
※これが無いとキャンプサイトに行けません - テントを持って行くなら宅急便がオススメ
- 1人参加なら1人〜2人用のテントで十分
- 女性は「女性専用エリア」にテントを設置するのが安心
- キャンプ用品のレンタルはしていません
- 風呂は会場のシャワーか苗場温泉で、もしくは会場外の浴場施設を利用する
- キャンプで困ったことがあれば「よろず相談所」へ行こう
こんなところでしょうか。
テントを張るキャンプをするのは初めてという方もいると思いますが、やってみると意外となんとかなります。
「あ、いけるわ」
みたいな感じで。
私はとりあえずテントを張ることができれば半分くらいはOKだと思っています。
できればフジロックに行く前に1回でいいのでテントを張る練習はしておきましょう。(説明書をちゃんと読んで落ち着いてやれば初めてでもできると思いますけどね)